横浜市中期4ヵ年計画(素案)が発表され、その計画の一つに、中学校給食の『全員実施』が盛り込まれました。一歩前進です。
しかし、実施方式はデリバリー方式。この方式では、配送や時間の関係で細菌が発生しない温度まで急激に冷やし、それを維持したまま届けるのでおかずが冷たいこと、細かなアレルギー対応ができないこと、などが問題です。また、宗教上の配慮にも対応できません。届いたデリバリー給食を、温める機器を使って提供している自治体もありますが、過加熱で栄養素を壊してしまう弱点があります。
みんなが食べられる中学校給食は、誰のために実施するのでしょうか。子どもたちのためではないでしょうか?
先月の横浜市会常任委員会で、教育長が『原則』給食(デリバリー)の範囲について問われ、アレルギーの他に宗教上の理由は認められるような答弁をしていました。
食べずに済む理由を考える『給食』って何なのでしょうか。残念でなりません。
自校で作る方式であれば、アレルギー、病気、宗教など、きめ細やかな対応が可能です。栄養素の豊かさもデリバリーとは比較になりません。何よりも出来たてを食べられます。
私は、子どもたちが温かくておいしい給食をみんなで食べられる未来を切り拓くために、全力で頑張りたいと 思います。